吊り作業なら引越し業者より専門業者へ
引越し業者は嫌がる吊り作業とは?
階段を使って、一戸建ての2階へ家具をあげられないことがあります。
これは集合住宅も同様で、マンションやアパートの上階へ冷蔵庫などの大型家電が入らないケースは珍しくありません。
そのようなとき引越し業者は、荷物を吊って搬入します。
荷物をバンドなどで固定していくつかの方法で吊り上げるのです。
もっとも簡単なのは人力です。
窓枠に毛布などを敷いて、そこでバンドを引っ張ることで上に引き上げるのです。
荷物をガイドするものが必要なときには、はしごを使うこともあります。
少し斜めになったはしごの上を、荷物が滑りながらのぼっていきます。
このような単純な方法が難しいときには、ポーター車やクレーンを使います。
ポーター車とは荷台付きのクレーンが搭載されたトラックです。
地上で荷物と人をのせて、そのまま目的の階までいき、そこで荷物をおろすのです。
クレーンは工事現場で見かけるタイプのもので、大型の家具や家電になるとこれを使わなければなりません。
場合によっては道路を通行止めにする許可をもらっての作業となります。
ここまで読んだらわかると思いますが、吊り作業は事故のリスクがありますし、事故が起こった時の損害が大きいです。
そのため通常の引越し業者は、可能な限り吊り作業をしたくないと考えています。
事故を起こしたら補償をしなければなりませんし、従業員が怪我をするリスクもあるからです。
吊り作業専門業者とは?
あまり知られていませんが、吊り作業を専門とする業者もいます。
こちらは専門として行っていますから、通常の引越し業者よりも実績のあるスタッフが揃っています。
普通の引越しスタッフが吊り作業をすることは珍しいです。
ほとんどの物件が手持ちで問題ありません。
通路の広いマンションであれば、台車を使って運びますから、ほとんど疲れることなく作業が終わることもあります。
バンドを使った吊りをすることは1週間に1度か2度ほどのペースでしょう。
人によってはポーター車を利用したこともありません。
それに比べて吊り専門の業者は、すべての作業が吊りですので、習熟度合いは比べ物になりません。
安心して任せられるのは、専門業者です。
しかも専門業者は保証が手厚いですから、万が一のときも安心感があります。
近年は天気が突然に変わることも多く、突風が起こっても顧客が損をすることにはなりません。
くわえて専門業者は格安に思えることが多いです。
引越し業者にとって吊り作業は特別な作業ですが、専門業者にとってはいつもの作業です。
見積もり通りの請求となるでしょう。