家具・家電の吊り上げ作業における料金設定の仕組み
家具・家電の吊り上げ作業は引越し時に起こることが多いです。主にエレベーターがなく2階以上の部屋に運び入れるケースに多く、引越し先が集合住宅であると手作業で運べたとしても家具・家電を安全に運ぶために吊り上げ作業が必要となることがあり、クレーン車の使用が必須となることがあります。
料金1:家具・家電の吊り上げ方法
家具・家電の吊り上げ作業には、クレーンを使用しないで作業員だけで行う方法と、クレーン付きのトラックであるユニックを使用する方法、そしてクレーン車を使用する方法の3つがあります。
作業員だけで行うというのは、家具・家電にロープをかけて手作業で上げる方法となります。作業員は最低で3人となり、上階に2人、下階に1人という仕組みです。
料金の差はこれらの方法のうちどれを取り入れるかが関係しており、大型クレーン車を使用した場合は道路を多く使用するため警備員を配置しなくてはならず、料金も高くなります。
料金2:吊り上げる家具・家電の商品やサイズ、難易度
クレーン車やユニック車などが必要となる家具・家電には、グランドピアノやアップライトのピアノ、冷蔵庫やドラム式の洗濯機、大きめのソファや分解できないベッド、ダブルベッドのマットレスなどがあります。
特にピアノは2階に搬入する場合、吊り上げ作業は必須です。さらに最近の家具は分解し、再組立てをすることを設定していないものもあり、そのような家具はクレーンによって吊り上げなくてはなりません。
クレーン車を使用した場合の料金設定の仕組みは、移動距離と作業費用の合計となります。グランドピアノは3万から8万、大型のソファは7千円程度、ドラム式洗濯機は2万から4万程度が相場です。
ただし、道路が狭い、隣の家の敷地から搬入作業をしなくてはならない場合は、コーンの設置や警備員の配置をする必要があり、その分の費用は多めにかかります。
また引越し業者が自社でクレーン車やユニック車を所有していない場合は、レンタル会社に依頼をするので予約をしなくてはならず、間にレンタル会社を挟むことから料金も高めになります。
料金3:住居エリアや時期
このほか料金の設定は荷物の量と距離、空きのタイミングなどによって異なってきます。繁忙期であると通常の費用の他にかかることもあり、1年を通じて一律ではありません。
大型家電や家具のみの運搬を扱っている引越し業者を選ぶと格安で運んでもらえる可能性が高く、さらに経験が豊富なことから家具類を傷つけるリスクも軽減できます。
地域によって差があるので見積もりを取ってから検討をするようにします。