ソファが玄関ドアや階段を通らない場合の吊り上げ方法
引っ越しや模様替えにおいては、玄関ドアや庭の大きな窓からソファやベッドマットを入れていくのが一般的です。しかしソファやベッドマットが玄関ドアや階段を通らないときには、吊り上げて搬入することも多いです。
ソファを人力で吊り上げる場合
重機の使用を検討する前に、人力の吊り上げを試すことになるでしょう。ソファなどの大物はパットや毛布で包んだ後に、バンドなどで持ちやすくしてあります。そして窓のガラス戸やサッシを外して、そこから吊って入れるのです。もちろん窓の枠には毛布などで養生をしますし、場合によってはハシゴを使って安定させます。
2階から入れる場合もありますし、1階の窓から入れることも少なくありません。1階の窓にも腰ほどの高さで幅広のものがあり、ソファのような横長の大物はそこから入ることが多いです。
2階のほうが都合が良ければそちらから入れます。人力のほうが重機を使うよりもスムーズであり、コストも安く済みます。引越し会社や作業員からしても、こちらのほうが好都合です。
ソファをクレーンで吊り上げる場合
人力による搬入が難しい時には専用車両や重機を使うことになります。専用車両とはスカイポーターやユニックなど、トラックにクレーンの類が付いたものです。
スカイポーターはクレーンの先にカゴが付いたタイプのもので、2階や3階の窓まで荷物を吊り上げることが可能です。人を載せることもできるので、自立しない家具であっても安定させて運ぶことが可能です。
場合によっては、大物だけでなく小さなダンボールまでスカイポーターを使って運び入れることがあります。作業効率次第ですが、階段を上り下りする手間が省けるので、こちらを好む作業員も少なくありません。カゴへの積み込み方やスカイポーターの操作に習熟している人がいれば、心配は要りません。
ユニックはクレーンの先にフックが付いたタイプです。梱包のバンドをフックに付けて使用するため、家具が空中を吊られて移動する形になります。風が強い日にはできないこともあり、搬入が難しい住宅の場合には、引越し作業が延長されることもあります。
車両タイプに比べて大掛かりになりますが、停める場所があれば重機のクレーンを使うこともあります。ユニックよりも繊細な操作が可能であり、3階以上の高さに対応できる点も魅力です。
ただし引越し会社の中には、クレーンのオペレーターがいないところもあります。その場合には他の会社からクレーンオペレーターを派遣してもらうことになるでしょう。